東京タワー

監督 松岡錠司
原作 リリー・フランキー
脚本 松尾スズキ
出演 オダギリジョー 樹木希林
内田也哉子 松たか子 小林薫
荒川良々 伊藤歩 勝地涼


原作読んでません。
ドラマ・連ドラともに見ていません。
「泣ける」という宣伝文句の作品は
好きではないのでふだんだったら
見ないのですが、
松尾スズキ脚本ということで
見てきました。
松尾さんならベタに泣かせに
いかないだろうと期待して。



しかし・・・
さすがに映画館中すすり泣きが
聞こえましたね・・・。


私がぐっときたのは
「オカン」と「ボク」がおばあちゃんの
家を出るとき。
おばあちゃんが何も言わずに
2人を見送る所。
バスの中の2人の視界から
遠くなるおばあちゃん・・・。
切ないです。

もうひとつ

「ボク」が高校進学のために
「オカン」の家から出るとき。
駅で見送るオカン。
電車の中で泣く「ボク」。



この2つのシーンは自分と重なるから
心に刺さる。
私はいつも見送る側だから・・・。


樹木希林さんは下妻物語を観たときも
思ったことですが、
「かわいらしさ」と「凄み」を持った
女優さんですね。
「オカン」が東京で暮らすことになり、
住んでいた家を出るときの表情に
はっとさせられました。



随所に松尾さんらしさが出ていたかな。
「魚の煮付け(?)がぐちゃぐちゃ〜〜」
のしつこい言い回しは松尾カラー全開で
うけました!



苦言をひとつ。
内容の割には上映時間が長すぎる!
もうちょっと短くまとめられたはず。